倉庫管理において、正確な入出荷作業のためにバーコードやQRコードが広く利用されています。商品の情報を素早く正確に読み取ることができ、在庫管理や物流プロセスの効率化に大きく貢献します。
今回は、そんなバーコード(QRコード)の活用について解説していきます。
商品管理に利用するバーコードの種類
バーコード
平行な縦線と空白を組み合わせて情報を表現する一次元コードです。
主な特徴
〇印刷が簡単で、導入コストが比較的低い
〇専用のスキャナーで簡単に読み取り可能
〇一次元であるため、格納できる情報量に制限がある
〇JAN/EANコード、ITFコード、CODE39などの種類がある
QRコード(Quick Response Code)
マトリックス状の二次元コードで、より多くの情報を格納できます。
主な特徴
〇一部が損傷しても読み取り可能な誤り訂正機能がある
〇バーコードと比べて、はるかに多くの情報を格納可能
〇商品情報だけでなく、URLやテキストなども格納可能
〇専用のリーダーやスマートフォンで素早く読み取り可能
バーコードとQRコードは、それぞれの特性に応じて使い分けられ、倉庫管理の効率化に大きく貢献しています。
バーコードリーダー
バーコードリーダーは、バーコードやQRコードを読み取るための重要な機器です。
ここではどのようなものがあるのかについて解説していきます。
種類
一次元スキャナ
従来型のバーコードを読み取るために設計されています。商品番号や管理コードなど、単純なデータを素早く読み取ることができるのが特徴です。幅広い用途で使用されており、読み取り精度が高く、操作も簡単です。
二次元スキャナ
QRコードなどの二次元バーコードを読み取るためのデバイスです。一次元スキャナよりも一度に多くの情報を読み取ることができます。
HT(ハンディターミナル)
倉庫管理や物流の現場でよく使われる携帯型のデバイスです。バーコードリーダー機能に加えて、データの入力や通信が可能となっており、リアルタイムにデータを更新することができます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
スマートフォン
スマートフォンをバーコードリーダーとして利用するケースもあります。専用アプリを使用することで、カメラを利用してコードを読み取ることが可能です。
接続方式
有線
USBケーブルを介して接続します。安定した電源供給とデータ転送速度が利点ですが、ケーブルの長さや取り回しに制約があるため、作業エリアが限定されるという点もあります。
また、無線やBluetooth接続の物よりも安価な製品が多いです。
無線/Bluetooth
ドングルを使った無線接続ややBluetooth接続によりケーブルに縛られることなく、移動しながら効率的にバーコードを読み取ることができます。バッテリーで動作するため、充電切れには注意が必要です。
また、有線製品よりも価格が高い傾向があります。
バーコード管理のメリット
リアルタイムで在庫管理が可能
入出庫の正確性と作業スピードの向上
トレーサビリティの向上
コストの削減
バーコード管理のデメリット
イニシャルコストがかかる
システム導入や運用体制の構築に時間がかかる
既存システムと連携できないケースがある
まとめ
バーコード管理を活用することで、正確な入出荷業務の実現、現場での業務効率化、長期的なコスト削減が期待できます。まだ手作業で商品管理を行っているという方は、ぜひバーコードでの管理をご検討ください。
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システムの導入を検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ比較検討の一角に加えていただけますと幸いです。